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Alice is Artistic Ladies International Company with Evolution



Alice force プロローグ 4.


これが唯のプロローグとなることを切に願う・・・


「Alice force」開催告知記者会見当日。
その記者会見場では開催告知記者会見に先立ち、時間を前倒しして別の記者会見が緊急的に開かれていた・・・

市原「今日、先立って皆さんに集まってもらったのは他でもありません。
    私達三人が待遇の不満からPWWAをやめて“Swear Desires”を結成したのは先日お話した通りです。」


霧原「・・・(ペコリ)」

椎名「・・・(ペコリ)」

市原「私達“Swear Desires”は、デビューを飾る最初のリングとしてAliceを選んだと発表しておりましたが
    それが中止になったので、この場を借りて発表させていただきます。
    マスコミの方々には申し訳なく思いますが、これはウチのメンバーの総意ですので、何卒ご容赦ください」


―――理由は?

市原「・・・そうですね。待遇に対する不満ですかね?
    既に告知されているように、Aliceさんには近々大物選手が参戦します。
    詳しい話は避けますが、舞台さえ整えばドームクラスの会場でも埋められる程の選手です。」


椎名「・・あの人は神様だね。直接闘った事はないけど、同じリングに上がった事はあるよ。
    さすがに緊張したのを覚えてる・・・」


市原「その彼女が登場する日と、私達が参戦する日が重なってしまった・・・。
    当然、私達は前座扱いになる。私や椎名はいいんだけど、ここにいる霧原は納得できないみたいで・・・」


霧原「・・・できるわけないじゃない・・・私達は騙されたんだよ。
    私達はオマケじゃない!
    彼女がスポーツ新聞の一面を飾り、雑誌の表紙を飾る・・・。
    その裏で私達は、彼女とAliceの選手を目当てに来たマスコミやお客さんにオマケとして観られて、闘うの?
    冗談じゃないよ!
    それじゃ下手すりゃPWWAにいた頃より酷いじゃないか?!」


(市原が霧原をなだめ、なだめられた霧原はそのまま退席する)

市原「・・・とまぁ、霧原がこんな感じだから、周防も深上も感化されて感情的になっててね。
    皆で話しあって、今回はやめようって事になりました」


椎名「残念だけどね。瑞穂さん達がなんのために団体を捨てたかを考えると難しいよ。
    でも、私はいつかAliceに参戦したいと思ってる。
    その時には、私達に『どうしても出てください』って言わせるだけのチームになっていたいよね。
    それが今の私達の目標かな?」


―――今後の参戦予定などがあればお聞かせください

市原「今はまだ決まってませんね。参戦を希望する団体はいくつかありますが、まだ話は進めてないです。」

椎名「不況だしね〜。私が狙ってた所はどこも活動が止まってるみたいだし・・・」

市原「私達は待っていてもオファーは来ないと思うので、自分から行かないと無理だとは思いますが・・・・
    もし興味を持たれた関係者の方がおりましたらお声を掛けてくだされば幸いです。
    条件さえあえば、私達にしかできないプロレスをお見せする事を約束します。
    それでは、今回はこの辺で打ち切りたいと思います。
    本日はお集まりいただき、どうもありがとうございました。」


(市原が退出しようとする・・・そこへ、その反対側から式部がドアをかなぐり開けて入ってくる)

式部「市原!!今、広報からある程度の話を聞いた・・・
    私にはこの話が届いていなくて・・・こんな形にさせてしまった事を申し訳ないと思っている・・・
    唯、まだ間に合うんであれば考え直してくれないか?
    もちろん、待遇についても考慮する。

    オーナーも来島も・・・彼女の存在の大きさを・・・影響力を見誤っている!!
    今ここに彼女に来られても、Aliceも飲みこまれるだけだから・・・

    ――私の生徒達もやっと外に出ても輝けるようになって来たばかり・・・
    私は・・・小さい波は高い波にただ飲みこまれてしまうだけだけれども・・・
    同じ高さの波はぶつかり合って、より高い波となると思っている!
    私はそのケミストリーを信じたいんだ!

    ――私はその為に霧原選手に・・・市原にAlice参戦をお願いしたんだ!
    ――もう考える余地はないのか!?――もう1度考える余地はないのか!?」


市原「式部・・・・・
    あんたの気持ちは嬉しいけど、無理しなくていいよ。
    私らの起こせる波なんてたかが知れてるんだ。
    私はとうに賞味期限の切れたレスラー、霧原は翼をなくした不良品、オーナーの判断は正しかったさ。
    私らに注目してるファンは決して多くはないから・・・
    この椎名だって知名度の割に全然人気は出てないしさ」


椎名「ムッ、私はともかく市原さんに期待しているファンは0だからね、ウン。ダメだダメだ」

市原「このガキ・・・!」

椎名「でも、私は今でもやる気でいるよ。
    Aliceなんて用意された場にあぐらかいて座ってるヤツ、いつでもぶっ倒してやるよ。
    でも、霧原さんはあの調子じゃ絶対に出ないと思う。
    霧原さんの後輩2人もわからない・・・
    私は一人でやってダメだったから市原さんや霧原さんと組んだんだ。
    きっと私ひとりじゃ式部さんの期待する小さな波すら起こせない。
    今回は無理だろうね・・・」


市原「だね・・・。今の私らは5人でようやく一人前なんだよ。
    ただ、半年後にはその評価を変えてやる、そのつもりでいるよ。
    式部、あんたとはいつか決着をつけなきゃいけないと思っているけど、
    今は経営の方が大事だろう?
    私らはいいから、あんたはビッグマッチを控えた教え子の面倒を見てやりな。
    その、大物に食われないようにさ・・・・」


――そして、彼女らは去っていった・・・
      これが彼女達にとって唯のプロローグ・・・これからが真の始まりであることを切に願う・・・



そして、この2時間後・・・「Alice force」の開催記者会見が始まる。



以上、「Swaer Desires」=AS-ATさん多謝。m(_ _)m
プロローグ2.はAS-ATさん記載。プロローグ4.はAS-ATさん記載、Sardine1部追記。



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